神奈川県平塚市の有限会社FECは、不動産賃貸や管理を行う企業。テナントビルの所有数は全部で4棟。そのうち3棟が高圧受電である。
以前から所有していたビルにはエコテナントの自動検針は導入されていなかった。当時、検針作業を担当していた同社の佐藤綾乃さんは「メーター検針、料金計算、請求という手間のかかる仕事です。ずれのないよう本当は毎月決まった日に検針すべきですが、メーターが室内にあってたまたま不在で入室できないなどスムーズにはいかない。無理な姿勢で確認しなければならないメーターもあり、危険を感じたこともありました」と振り返る。
その後、事業の拡大で新たなビルを購入。そこはエコテナント導入済みの物件だった。今まで手を煩わせていた検針関連の作業がすべて不要になっている。その利便性はほかの所有物件にも採用すべきと既設の2棟に相次ぎ導入した。
導入後のサービス全般について同社の升水美希さんは、担当の電気主任技術者も協力的で信頼できると感じている。「年に1度の停電点検のときもテナントを1件ずつ回り日程調整してくれるので非常に助かっています。特に冷凍・冷蔵庫のある飲食店には気を遣ってくれます。また、定期的に顔を出してくださるおかげで各テナントも電気関係の相談がしやすく、頼りにしているようです」。
技術者だけでなく営業担当にも信頼を寄せているようで、升水さんと佐藤さんの2人は「電気関係でわからないことがあればすぐ聞きます。一般家庭とは料金体系も異なるので、導入後に一から説明してもらいました」と口を揃える。
自動検針サービスで煩雑だった作業がなくなり、確実な電気料金の管理ができた。これからも同社は日本テクノのサービスとともに、テナントが安心して使用できるビル経営を続けていく。