ほぼ丸1日を費やしていた検針業務からも解放
「当社が所有し経営する2棟のファッションホテルで、約2年前、日本テクノさんの保安管理サービスを導入しました。その後、電気の供給も受けるようになり、省エネ活動などの効果を含めトータルのコスト削減率は2割にもなっていたんです」と話すのは株式会社 宇田川物産グループの課長・山田隆弘さん。
その安心感もあり、本社ビルにも同サービスの採用を決めた。ただし、ここはテナントビル。地上4階地下1階のうち最上階を本社オフィスとして使用しているが、他の階にはスポーツジムやカラオケ店、漫画喫茶などが入居する。そこでホテルで導入した保安管理の業務に、「エコテナント」のサービスを追加するのがいいと提案を受けた。
「当然、導入費用は高くなりますが、サービス追加に迷いはなかったですね。すでにホテルでの実績もあったし、テナントさんへの電気料金の請求方法が明確になる点もよかった」。
本社ビルへのエコテナント導入は2016年2月。それまでは山田さんが毎月各テナントのフロアを訪れ、それぞれの子メーターを検針して回っていた。テナント店舗の利用客がいて、検針ができず何度も出直す必要があるなど、ほぼ1日がかりの作業だった。それが、自動検針システムに変更され不要になった。料金の請求や入金確認といった事務作業も、すべて日本テクノが代行する。
山田さんが検針や請求管理にあてていた1日分の作業時間は、ほかの仕事に向けられるようになった。その効果を数値で表すのは難しいが、確実に削減できたものもある。自社使用の電気料金として負担してきた費用だ。これまで電気料金は按分で算出していたが、実際には同社が多く支払っていたことがわかった。今回のシステム導入によりテナントごとの個別算出が可能になり、結果的に自社使用の電気料金削減につながった。
「数字的なメリット以外にも業務の軽減など効果は大きい。いいサービスを提案してもらい、感謝しています」と話してくれた。