オフィスと商業施設が混在する東京都中央区にある宝永ビル。古美術商、眼科医院、美容室、税理士事務所など8件のテナントが入居している。
オーナーの父親から引き継ぎビルを管理している小布施正子さん。小布施さんがビル運営のバトンを受け設備の確認を進める中、屋上に設置されているキュービクルの点検が実施されていないことがわかった。そこで急ぎ数社に見積もりを依頼。その中で最も迅速に対応したのが日本テクノだった。サービス導入の決め手は、その誠実な取り組みの早さだったという。
法令で定められているキュービクルの定期的な点検を依頼できるのはもちろん、小布施さんが特に期待を持ったのがエコテナントの自動検針システムだった。このビルでは、電灯の子メーターはテナントの居室外についているが、動力分は居室の中に設置されている。以前は毎月そのメーターを検針していた。小布施さんは、「税理士事務所や古美術商はセキュリティの問題もあるので、承諾を得ているとはいえ入室するのはためらいがありました。エコテナントであれば月次の入室の必要がなくなるうえ、使用電力量の明細も発行されるのでテナントさんも私も双方が安心できます」と話す。
導入時、日本テクノの担当がテナントごとにサービスの説明に回ってくれたことも高く評価している。さらに「担当の技術者さんも設備の更新について丁寧に案内してくれます。古い設備もあるので近隣へ波及事故を起こさないためにも優先順位をつけて少しずつ更新していこうと話しています」と小布施さん。日本テクノは、電気のホームドクターのようだと感じている。
設備改修では今年、波及事故を防ぐUGSを設置する予定だ。長く安全に、〝電気のかかりつけ医〞のアドバイスを受けながらビル経営を続けていく。