愛知県名古屋市中区栄は、繁華街とオフィス街が融合した商業地。近年は宿泊施設も増え、国内外問わず多くの観光客が訪れる。株式会社 浜作は、この繁華街の一角に「OMビル」を構えている。
同社では保安点検業務をはじめ、省エネや電力供給など日本テクノのさまざまなサービスを採用してきた。それらに続きエコテナントの導入を決めた理由を、代表取締役の尾崎慎一郎さんはこう話す。「まずは計量法の順守。それに、ここと併せて管理している他のビルを含めると、テナント数は最大70件にもなり、毎月の検針作業が負担でした。待ち望んでいたサービスだったんです」。
OMビルのテナントは主に飲食店。夜間営業の店もある。これまで尾崎さんは昼間のうちに店を訪れ検針作業を行ってきたが、小規模の店舗はわずかなスペースに子メーターが設置されており、物を移動させながらようやくたどり着けるような状態だった。エコテナント導入でその作業から解放された。
また以前は、ビルの規模が大きいので電力会社に一括で先払いする電気料金も用意が大変だった。だが今は日本テクノが支払いから請求までを代行するため、負担は解消された。
得られたメリットはまだある。デジタルの自動検針により電気料金の算出根拠が明確化したことだ。過去に電気料金が高いと問い合わせを受けたことがある。営業時間外にも空調がついていたことが原因だった。使用量が多くなれば料金も高くなるが、その説明にも明快な算出方法の開示があれば、スムーズに納得してもらえる。
尾崎さんは今後の展望をこう話す。「この地域のビルオーナーとして、時代の変化に対応しながら、お酒が好きな方や海外からの観光客が楽しく過ごせる環境を整えたい。今も地域の組合と協力し、Wi-Fiの通信範囲や対応言語の拡充、オールナイト歩行者天国の企画など街を盛り上げる取り組みを行っている最中です」。エコテナント導入で負担が解消され、前向きな活動に力が入る。