「こちらのビルは、日本で初めて洋食器(ナイフ・フォーク・スプーン)をつくったメーカーで、創業100年以上の歴史を持つ燕物産 株式会社の東京拠点として1974年に竣工しました。日本テクノさんのエコテナントを導入したのは2009年のこと。それまで電気代は常駐の管理人が計算し、1件ずつ請求書を起票していました」。そう話すのはビルディング・ササゲの管理業務を請け負う株式会社 中央美化の不動産事業部マネージャー・高瀨公芳さんだ。
ビルディング・ササゲは、秋葉原駅から徒歩約5分の場所にある。イースト・ウェスト棟に分かれた、延べ床面積約3500平方メートルの地上9階・地下1階建てビルで、オフィスを中心に14テナントが入居している。これらの電気代を毎月手計算で算出し、請求するのは手間がかかるうえに、計算は面積按分だったので、正確さが担保されていない状況だった。
「エコテナントを導入してからは請求業務を日本テクノさんが代行してくれるので、管理が楽になりました。また、子メーターの実測値で請求額が決まるので、公平性も確保できます。さらに未払い先の督促などもしてくださるので、当社としては安心感がありますね」。
昨年、子メーターが更新時期を迎え新メーターを導入した。その際、ビルオーナーである燕物産の捧和雄社長からも「これまで任せてきてトラブルは起きていない。エコテナントの契約を更新します」との承諾を受けた。
「私たちの会社は、千代田区を中心に現在10件のビルで管理業務を手がけています。他の管理物件でも一部でエコテナントを導入しており、今後も機会をみながら導入を検討しようと考えています」と高瀨さんは話してくれた。