「このような納得できるサービスに出会うまで10年かかりました」と話すのは、複合ビル「エステート梅島Ⅱ」のオーナー・岩立栄治さん。東武スカイツリーライン梅島駅から徒歩10分、国道4号線に面するビルだ。1階はコンビニエンスストア、2階は事務所、3〜5階は賃貸住宅、6階は岩立さんのオフィス。エコテナントは2018年4月に導入した。
10年前に父親から事業を引き継いだ岩立さん。エコテナント導入前は、先代から付き合いのあった電気管理技術者が検針をしていた。検針の翌日に岩立さんが電力会社のウェブサイトで料金明細を確認し、使用量をもとに各テナントの電気料金を計算する。だが、休日を挟む場合、サイトの更新は翌営業日。請求が遅れることもある。
テナントを含めたビルの電気料金はオーナーが一括して電力会社へ支払う。そのためテナントからの入金が遅くなれば、料金を立て替えている期間も長くなり、運転資金の調整は難しくなる。「コンビニエンスストアの分だけで多いときは50万円ほど。立て替えにも頭を痛めていました」。そうした不安はエコテナントの導入で払拭された。
また、このビルでは日本テクノの保安点検サービスも導入し、高圧受変電設備(キュービクル)に関する岩立さんの長年の悩みを解消した。それまでは装置の施工・修理などについて相談しても明確に説明してくれる人が周囲におらず、電力会社や電気管理技術者、さらにはメーカーに問い合わせても対応してもらえないことがあったという。「修理費用の提示はされても、具体的にどうすればよいかという提案がありませんでした。今はキュービクルを含め電気に関することは日本テクノさんに相談でき、きちんと対応していただけるので安心です」と岩立さんは話す。
最後に岩立さんは、「エコテナントはオーナーの悩みを解消し、皆が納得できるサービスだと思います。私と同じように電気料金だけでなく、キュービクルのこともわからないテナントビルのオーナーさんは多いはずです。電力業界全体で、電気のことがわかりやすくなる仕組みをつくってほしいですね」と話してくれた。