大阪市中央区の本町駅は大阪メトロ御堂筋線ほか3路線が乗り入れ、周辺は中小企業のオフィスに人気のエリアだ。本町翁ビルディングも教育関連、ソフト開発、商社などのオフィスが入り、9つあるテナントスペースは常に埋まっている。
ビルオーナーは不動産業を中心に快適な住環境づくりに取り組む塩屋土地株式会社。本社は兵庫県神戸市にあり事業拡大を図るため大阪でのビル購入に踏み切った。ビルはエコテナントの自動検針と保安点検サービスが導入済みの物件だった。
「当社では初めてのテナントビルでしたが、検針業務が不要なこと、そしてテナントへの請求業務を代行してくれることが非常に便利だと感じました」と営業部長の南薫さんは話す。利便性を認め昨年1月にはサービス継続のため契約を更新した。そこには電気の保安点検業務に関する信頼も含まれていたようだ。
ビル管理の細かな実務は同社の営繕課が担っているが「例えば雷といった突発的な悪天候のとき担当技術者さんはビルの電気設備に問題ないか、こちらより先に確認に動いてくれます。何かあればすぐ私に連絡をくれる。その仕事ぶりにはとても助けられています。そしてそれはテナントから受ける信頼にもつながっています」。
テナントビル以外にも会員制の娯楽施設やリゾートホテル、自動車学校といったさまざまな施設を運営する。そのうちの1件に本町翁ビルディングでの実績を評価し電気の「見える化」サービスを導入した。「導入後は施設の職員が電気料金の仕組みを理解して省エネに取り組んでいます。そこでは明確な効果も上がり、今後の手ごたえを感じています。大阪のこのビルの購入で一番の収穫は日本テクノさんの存在を知ることができた点かもしれません」。
検針代行の利便性、電気設備の保安点検で得られる安心感、入居者から受ける信頼、加えて「見える化」が導いた改善効果――それらを目にした南さん。今後各種施設を幅広く運営していく中で頼りにする存在が1つ増えたようだ。